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赤い下着の持つパワー
昔から、赤い色には厄除けや魔除けの力があると信じられ、男性は茜(あかね)で染めた茜染の赤ふんどしを、女性は茜染めの腰巻を用いていました。
植物にはそれぞれ薬効がありますが、茜には浄血、解毒、強壮の作用があります。
そんな流れもあって、現在でも赤い下着を「ここ一番」の勝負下着として用いる人が多いようです。
この記事では「赤い下着の持つパワー」についてお伝えします。
赤い色と健康効果
おへそのすぐ下のあたりに丹田のツボがありますが、この丹田のツボは、「気」の発信地と言われる大切なツボです。
東洋医学では、赤い色には丹田のツボを刺激して、気の流れを強くする作用があると言われています。
その昔、指圧師たちは自らの健康を維持するために仰向けに寝て、口から息を吐きながらへそから4~5cm下の「元気のツボ」丹田を、毎日指圧していたそうです。
この位置をお腹の田んぼとみなし、指圧でお腹を耕すように朝晩刺激すると、健康効果が得られるようです。
さらに、丹田のパワーを高めるために赤のふんどしをつけていたともいわれています。
確かに体調の悪い人を施術によって治すには、施術者が元気でないと務まりませんよね。
赤い色の持つ不思議なパワー
学術的には、色の及ぼす効果については証明されていないものの、赤色の下着が持つ効果については実証されています。
これは「皮膚眼知覚」と呼ばれるもので、この知覚については実証されています。
目の不自由な人に寒色系の部屋から暖色系の部屋に入ってもらうと、体温が上昇しました。
また、別の実験では、同じ人がブルーの下着を赤い下着に着替えて、サーモグラフィ画像を撮ったところ、血流がよくなり体温が上がりました。
数人のグループで同じ実験をしたところ、すべての人の体温が上昇したようです。
下着は、はいている状態では衣服に隠れて目立たないものの、皮膚で色を感じる力があるようです。
このことから、赤色の下着には血行促進効果や腎臓の活性化や、体温をあげて免疫力をアップする効果があるのではないかと言われています。
もし、本当に赤い下着が免疫力を上げる働きがあるなら、コロナ禍の中、「赤い下着にチャレンジしてみようかしら」と思う人もいるかも知れませんね。
赤い下着はなぜ勝負下着といわれるの?
色には、それぞれが持つパワーやエネルギーがあります。
カラーセラピーから見ると、赤は情熱や開拓精神、生きる意欲を高める色とされています。<
赤い色を身につけると、取り組む物事に対して前向きになり、実力を発揮できると言われています。
下着は、肌に密着することから、やる気や行動力が欲しいときに赤い下着をつけると気持ちが盛り上がることから、赤い色の下着が「勝負下着」といわれるようになりました。
各国の赤い色の下着について
日本では、いわゆるパンツの歴史はそれほど古くなはなく、着物文化のため、下着といえば男性はふんどし、女性はおこしでした。
パンツ型の下着が主流となったのは、洋服が普及した戦後からです。
中国では、新年である春節に赤い下着をつけてお祝いをする風習があり、特に厄年を迎える人たちは、男性も女性もパンツだけでなくシャツも赤いものを身につけるそうです。
また、イタリアでは、古代ローマ時代から赤い色は「幸運の色」と言われており、クリスマスやバレンタインデーなどのイベントには、男性から女性へ赤い下着をプレゼントする習慣があります。
赤い下着が与える心理的な効果
色のエネルギーは、目から入って脳に行き、自律神経に伝わります。赤い下着をつけることで、肌は直接赤色のエネルギーを皮膚から吸収し、脳に伝へ、自律神経に働きかけます。
その結果、アドレナリンの分泌が促されて集中力が上がり、学習能力や運動能力が高まります。
このことから、スポーツ選手には赤い下着の愛用者が多いと言われています。
ただ、具体的なデータがないため、どれほどの効果があるかをこの記事ではお伝えできませんが、赤色は他の色に比べ、体温を上げるだけでなく、モチベ―ションを上げる効果も大きいことは、数々の例から分かっています。
赤色が与える心理的作用
私たちは毎日たくさんの色と接していますが、色の基本は赤、黄、青です。この三色に白と黒が混ざることによって様々な色ができます。
赤色とひと口に言っても、青みがかった赤や、ピンクがかった赤、えんじ色など無数の赤がありますが、中でも一番目立つ赤が、原色の赤です。
人はこの原色の赤に敏感に反応することから、注意や危険を表すサインとして最もよく使われています。
「防火」「禁止」「停止」「危険」などに赤い色を使った表示が目立ちます。
赤色には、人を前向きにさせたり積極的にさせるパワーや闘志を与えたり勇気を与える働きだけでなく、緊張感を高めたり、恐怖心を与える作用もあります。
赤い下着が与える開運効果
赤い色には、自分をふるい立たせる効果があります。
運やお金は、じっと待っていてもなかなか引き寄せることができないものです。
赤い色には、運を引き寄せるパワーがあります。
他の色の下着を着ている時より赤い下着をつけている時の方が、積極的な行動をとるようになり、さまざまな運をつかむことができます。
金運はもちろんのこと、恋愛運にも効果があります。
様々のグッズのハートのマークが赤になっているのも、赤色が恋愛成就のパワーを持つからです。
男性も女性も赤の下着を身に着けることで、積極的に行動することができます。
「第一チャクラ」は秘部にある?
身体のエネルギーの通り道である要所をチャクラ(サンスクリット語)といい、人には7つのチャクラがあると言われています。
その中でも心身の安定を保つ基本的なチャクラが、肛門と生殖器の間にある「第一チャクラ」なのです。
このチャクラが安定することで自分に自信を持つことができますが、下腹部がが冷えると、精神状態も乱れ、あらゆる運気を遠ざけてしまいます。
冷えを招かない一番簡単な方法が「赤いパンツ」をはくことです。
「第一チャクラ」が安定している人は、生命エネルギーが溢れており、仕事運や金運、恋愛運にも恵まれるようです。
赤い下着の発祥地は東京の巣鴨から
今では、スポーツ選手や芸能人にも「元気印の赤パン」と親しまれている赤い下着は、40年ほど前に下着メーカーの営業マンが独立して、東京の巣鴨で開店したのがきっかけです。
エピソードによると、岩手の旅館で目にしたストーブのまわりを囲むように干されていた赤いパンツの幻想的なシーンが忘れられず、商店街の一角に「赤パン」の店をオープンしたそうです。
その後、「冷え性が治った」「腰痛が改善された」などの口コミからブームに火がつき、
レディースだけでなくメンズやキッズの赤パンの需要が高まったようです。
最近では、大手の下着メーカーからもおしゃれな赤い下着が続々と販売され、売れ行きも好調のようです。