黄色の野菜は、見た目にも鮮やかで、料理のアクセントにもぴったりです。和食や、洋食など、色んな料理に使われていますよね。
今回は黄色の野菜の特徴や、秋に旬を迎える黄色の野菜について、詳しく調べてみました。
またスーパーではあまり見かけない、珍しい黄色の野菜もご紹介します。
目次
黄色の野菜の特徴と栄養
黄色の野菜は、色の濃い「緑黄色野菜」に分類されることが多いです。
黄色の鮮やかな色には、ベータカロテンや、ビタミン類などの栄養が含まれており、栄養価の高い野菜として古くから親しまれています。
甘みを感じる野菜も多く、緑色の野菜と比べると、糖分を多く含む野菜が多いのも特徴的です。
また黄色の鮮やかな温かみのある暖色系の色は、食欲を高めてくれます。
- 食卓を華やかに見せたい時
- 食事に色をプラスして、豪華に演出したい時
など、黄色の野菜を盛りつけることで、明るい雰囲気の食事に変えてくれることでしょう。
黄色野菜は古くから親しまれているものが多い
日本でも黄色の野菜は、古くから栄養価の高い野菜として親しまれてきました。戦時中にさつまいもや、じゃがいもなどのイモ類が、主食代わりに食べられていた話は有名ですよね。
また海外では、秋の収穫の豊作を祝って行われるハロウィンに、「ジャックオランタン」というかぼちゃのおばけが登場します。
黄色の野菜は古くから国内外を問わずに、人々の暮らしに密接して親しまれてきた歴史があるのです。
黄色の野菜に含まれる栄養素
黄色の野菜に含まれる栄養は
- ベータカロテン
- ビタミン類(ビタミンA・C・Eなど)
などが、豊富に含まれています。
特にベータカロテンには
- 優れた抗酸化作用
- 粘膜を正常に保つ効果
- 肌の新陳代謝をアップ
- 丈夫な骨作りをサポート
など、様々な効果が期待できます。
特にベータカロテンの抗酸化作用は、老化につながる活性酸素を除去する効果が期待できるため、肌の老化防止を目指す美容業界でも注目されている成分です。
食べ物で美肌効果を高めたい女性は、積極的に食事に黄色の野菜を取り入れてみてはいかがでしょうか。
黄色の野菜の旬
黄色の野菜は、種類によって旬を迎える時期が異なります。
例えば
- とうもろこしや、パプリカ・・・6月~8月
- さつまいもや、栗・かぼちゃ・・・9月~11月・12月
- にんじん・・・10月~12月
など、種類によって、大きく異なるのがわかります。
最近はハウス栽培などで、1年中食べられる黄色の野菜も多いですが、旬を迎えた野菜は色や、味が濃厚で、栄養価も高いです。
美肌対策や、健康を考えて黄色の野菜を食べるなら、その時期に旬を迎える野菜を選ぶと良いでしょう。
秋に食べたい黄色の野菜
秋は様々な野菜が実りを迎え、たくさんの野菜が店頭に並びます。
黄色の野菜も旬を迎えるものが多く、スーパーでよく見かける野菜も多いのではないでしょうか。
「食欲の秋」に食べたい、秋に旬を迎える黄色の野菜について、詳しく見ていきましょう。
種類が豊富なさつまいも
さつまいもは皮が紫色をしていますが、中身が黄色の野菜です。
秋になると、焼き芋を楽しむ人も多いですよね。
さつまいもはとても品種が豊富で、種類によって口当たりや、甘味の濃さを選ぶことができます。
- 金時・・・ホクホクとした食感で、甘味が控えめなので調理にもぴったり
- 紅あずま・シルクスイート・・・ねっとりとした食感で、蜜が多く甘め
- 安納芋・・・オレンジに近い色の濃さと、甘さが特徴的。ねっとりとした水分が多めの口当たり
さつまいもの品種によって、調理方法を変えたり、焼き芋などでさつまいも自体を味わうなど、旬のさつまいもを選び分けると、さつまいもの味の違いを楽しめるでしょう。
おかずにもスイーツにもおすすめのかぼちゃ
かぼちゃは、夏から秋にかけて収穫したものを熟成させて、秋から冬に食べられることが多い黄色野菜です。
かぼちゃの甘さを活かしたスイーツが販売されることも増えてきました。
- かぼちゃプリン
- かぼちゃケーキ
- かぼちゃクッキー
など、焼き菓子や、冷製スイーツにしても、かぼちゃの甘さを堪能できます。かぼちゃは蒸したり、電子レンジで温めれば、自宅でも手軽にかぼちゃスイーツを作れます。
最近では、かぼちゃの甘みが強い
- 黒皮栗かぼちゃ
- 赤皮栗かぼちゃ
- 坊っちゃんかぼちゃ
- 栗マロンかぼちゃ
- 雪化粧
など、たくさんの品種が販売されています。秋は旬のかぼちゃを手作りスイーツにして、かぼちゃの甘みを楽しんでみてはいかがでしょうか。
食べられる花!食用菊
鮮やかな色をもつ菊は、食べられる食用の菊の品種があります。
その中でも青森の特産物として有名なのが、阿房宮(あぼうきゅう)という黄色の小さな食用菊。食用菊の原産は中国で、古くからお酒に漬けたり、漢方薬の一種として親しまれてきました。
ビタミン類や、ミネラルが豊富で、黄色の野菜の特徴でもある、ベータカロテンも豊富に含んでいます。
食用菊は、お刺身の彩りに使われることが多い野菜ですが、
- 味噌汁の具
- 酢の物
など、味つけをするとより美味しく食べることができます。
栄養豊富で見た目も可愛い食用菊は、飾りとしてだけでなく、調理して味わうのもおすすめです。
こんな野菜にも黄色があった!珍しい黄色の野菜
黄色の野菜は、有名な野菜が多いですよね。数年前は黄色のピーマンとして珍しかったパプリカも、今では全国のスーパーで見かけられます。
しかし全国、全世界には、流通される数が少ない珍しい野菜がたくさん存在しています。
身近なスーパーではほとんど見かけることがない、珍しい黄色の野菜について調べてみました。
黄色かぶ【ターニップ・ゴールデンボール】
黄色のかぶは、皮が鮮やかな黄色をしています。ヨーロッパが原産ですが、日本ではあまり流通していないかぶです。
黄色のかぶは数種類の品種がありますが、その中でも「ターニップ・ゴールデンボール」は皮だけでなく、中もクリーム色をしている珍しい品種。
生のままだと水分が少なく、やや硬い食感ですが、火を通すとホクホクとした柔らかさになり、煮崩れしにくい特徴をもっています。
黄色ほうれん草【スイスチャード】
茎が鮮やかな黄色のほうれん草です。
スイスチャードは、黄色の他にも茎が赤や、白など、大変カラフルな色に育ちます。地中海原産の野菜で、濃い赤紫が特徴的なビーツの仲間です。
鮮やかな黄色のほうれん草ですが、茹でると、黄色の色素が抜けてしまうため、サラダで食べるのがおすすめです。
通常のほうれん草よりも、ポリフェノールが豊富で、高い抗酸化作用が期待できます。
黄色にんじん【島にんじん】
オレンジではなく、全体が鮮やかな黄色のにんじんです。黄色のにんじんは、品種によって黄色の濃さもやや異なります。
その中でも鮮やかな黄色が特徴的なのが、沖縄の特産でもある「島にんじん」です。
火を通しても色素がなくなることはないので、沖縄では炒め物や、煮込み料理にも使われているポピュラーな野菜。
にんじん独特のえぐみのある香りが少ないので、にんじんが苦手な人でも食べやすいのではないでしょうか。
まとめ
黄色の野菜は、ベータカロテンや、ビタミン類など栄養価も高く、見た目も鮮やかで甘い野菜が多いです。
今回ご紹介した秋に旬を迎える黄色の野菜は、「食欲の秋」の食卓をさらに盛り上げてくれそうですね。
また美肌を目指している人は、ベータ―カロテンが豊富な黄色の野菜を積極的に食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。